阪本 久美子
皆さん、こんにちは。この場を借りて、「東南アジア・スタディツアー」について少しお話します。このツアーは、国際学部の瀬川真平先生とゼミ生3名により、今年の9月5日から13日の8日間にわたって行われました。行き先はマレーシアとタイ。参加者は、以前より「アジアの社会と文化」や「ゼミ」などの授業を通して、東南アジアについて学んでいただけに、実際に現地へ行けるとあって、期待が募りました。
最初に訪れたのはマレーシア。世界一広い空港から、高速道路をタクシーで飛ばすこと(120キロ)約1時間。首都クアラルンプルは、世界で最も高いビル「ペトロナス・ツインタワー」が目を引きます。この国は多民族国家で、主にマレー系・中国系・インド系の人たちがいます。それぞれイスラム教、仏教や道教、ヒンドゥー教などを信仰し、言葉や習慣・服装などが違っています。最も印象深いのは、宗教の違いによる食べ物の違いです。大きな食堂や食料スーパーには、食べ物が宗教によって区切られていることもあります。(写真:バスターミナルにて マレー人イスラム教徒・中国系・インド系などの人々)
一つの国でさまざまな暮らしや文化や食事が見られることは、私たちにはとても新鮮で、マレーシアの魅力の一つだと感じました。しかし、そこに住む人たちにとっては、習慣・言語・宗教が違っていることは、一つの国の国民として、とても難しい課題でもあります。
タイは、仏教(テラワーダ仏教)が盛んです。国民の95%が仏教徒であり、タイ国王も熱心な信者です。タイの仏教では、男性は必ず生涯に1度は出家し、お寺で修行を行います(三ヶ月ほど)。その間は、学校や勤務を休むことができます。あちこちのお寺やお堂では、修行中の僧や、徳を積もうと熱心に拝む人たち(とくに若い女性)をよく見かけました。世界遺産のアユタヤ遺跡では、その雄大さに驚かされました。(写真:若い修行僧)
どちらの国の首都も、高層ビルや大きなモール、市内のモノレールや地下鉄のような現代的な面と、寺院や礼拝をする人たち・工芸品などの伝統的な面とが、混在していました。
英語や、この旅行のために覚えた、わずかな現地の言葉を介して、地元に住む人たちと交流できたことは、とても喜ばしいことでした。
瀬川先生という、素晴らしいガイドのおかげで、私達は存分に見て&聞いて&味わって、この旅行を楽しむことができました(ありがとうございました!)。
教室で学ぶだけでなく、その場に行って体験することは、とても重要だと思います。私たちが、このスタディツアーを通して、学び・感じたことをまとめた「報告書」を、まもなくお披露目できそうです。ぜひ楽しんで、ご覧になって下さい。
(国際学部学生 2004年入学)
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