鄭 美由
1 はじめに
私はカナダへ約4か月の間留学に行った。私が留学に行こうと思ったきっかけは、私が高校2年生の時、参加をした10日間の短期語学研修である。その際に私は、自分の語学力の低さ、そして自分の大きな欠点を知った。それらは、ホームステイ先での生活で分かった。
私は小さいころから人見知りがひどく、高校生になってもそれは変わらなかった。しかし留学をすれば、人見知りなどとは気にしていれない。そうはわかっていたが、やはり一歩を踏み出すことはできないでいた。そこには使う言語の違いというものもあり、私は自分の語学力やコミュニケーション力を伸ばすチャンスをたくさん逃してしまっていた。その中でも悔しかったことがある。ご飯を食べたときにおいしいということが伝えられない。感謝をしたときにありがとうと言うことが伝えられないということが悔しかった。
おいしいやありがとうという英語は知っているが、私が伝えたいことはその言葉では足りないと思ったのだ。そうではなくもっと伝えたいことがあったのだが、それを伝えることができなかった。伝えたいことを伝えられないということがとても悔しかった。それは、私がもっと自分から行動していれば変わっていたかもしれない。もっと勉強していれば変わっていたかもしれない。そのことをきっかけに、私はもう一度留学をし、語学力の向上や欠点の克服をしたいと思い大学での学部留学に参加したのである。
2 目標
留学に行く際に私はいくつかの目標を立てた。以前短期語学研修に行ったときに悔しいと思ったことの改善そして再チャレンジだ。それは語学力の向上、他国の人々との交流、欠点の克服である。留学に行き私は早速自分への課題に直面した。
3 課題
ホームステイ先にいた双子との交流、ホームメイトや友人との会話などである。私は、子供が嫌いなわけではないが、家族そして親戚のなかで私が一番年下ということもあり、自分よりも年下の子供とコミュニケーションをとるのが苦手であった。そのため、双子との交流は私にとっては大きな問題であった。
そして、韓国人のホームメイトや学校で知り合った他国の友人たちとの会話も課題になった。お互いに英語が第一言語というわけではないので、自分が伝えたいこと、また相手が伝えたいと思っていることがなかなか伝わらず、意思疎通が困難であった。私は、英語が得意というわけでもなく、また自ら行動するということが苦手で、人見知りでもあった。そのため、双子やホームメイト、友人たちととるコミュニケーションが時には苦痛でもあった。しかし、苦手ということでなにもしないでいると、高校生の時と同じことの繰り返しになってしまうと思い、何か改善をするためにできることはないかと考えた。
その時に私のホームメイトの行動を参考にすることにした。彼女は、とにかくよく喋り、わからないことはホストファミリーに尋ね、子供たちともよく遊び、学校では友人や先生たちとよく話していた。家では友人たちとよく連絡を取り、学校で出された課題のほかにも自学をしていた。彼女は自ら行動をしていたのである。それを見て、やはり、自ら行動することが大切だと思い私も早速行動に移すことにした。
4 課題に対する行動
毎朝学校に向かう道中でホームメイトと会話をするように取り組み、学校ではできるだけ自ら発言、行動をし家では課題以外にも自分でできることに取り組んだ。その結果2か月ほどたったころにホストファミリー、そしてホームメイトから英語が上達したといわれるようになった。自分でも英語を使うことが以前よりも楽になったと感じていた。そのころから、双子といても苦痛を感じることもなくなり、楽しくなっていった。会話が楽になったということだけでなく、深く考えすぎることがなくなり、気持ちの面でも楽になった。成長したと感じ始めたころから、友人たちと英語で連絡を取るようになった。
そうした取り組みにより、会話をすることが以前よりスムーズになり、英文での連絡が楽になり文章を素早く正しく理解できるようになった。そして、自分の大きな欠点であった、自ら行動をしないこと、人見知りであるというところが改善された。初めてあった人と会話することに大きな抵抗を感じることがなくなり、自分から行動をしていくことで多くのことを得ることができると知った。
5 得たもの
留学に行き、私はいろいろなことを体験し、その中で大切なことを学んだ。なにごとも自ら行動をすること、というのは難しいことではあるが、いざ実践してみると考えているよりも難しいことではなく、自分にとって成長につながる大切なことなのだ。
6 おわりに
私はこの留学を通して学んだことを、忘れずにこれから先に自分が出会う色々な出来事に対し自ら行動し、取り組みたいと思う。今まで、きっと自ら行動しないことによって、逃してきたチャンスがあるはずだ。これからは自ら行動しチャンスをしっかりとつかんでいきたい。
(国際学部学生)
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