7月30日(金曜日)、国際理解研究会が吹田市立教育センターと共催した「大阪学院大学連携講座」がおこなわれました。
この日は、猛暑をものともせず集まった吹田市内の小中学校の先生方と私たちが、講義やディスカッションを通じて相互の啓発に努めました。
まず神田靖子教授(国際学部)から「社会が創ることば・社会を変える言葉 -女ことばの歴史から見えるもの-」というテーマで、1時間の講義がおこなわれました。
講義では、日本語の特徴とされる女性語の歴史的な流れが概観されました。そして最近の研究では、女性語は、時の社会思想に基づく教育により「作られたもの」であることが明らかにされたということが主張されました。
その後の小さなグループに分かれて、講義をもとにしたディスカッションがおこなわれました。ディスカッションでは、女性語だけにとどまらず、児童・生徒・学生の言葉の問題が広く議論されました。議論が盛り上がり、ディスカッションは少々時間不足気味でした。ディスカッションの後には、各グループから論点のまとめが報告され、意見の交流がおこなわれました。私たちにとっても、小中学校の先生がたと直接議論する場は大変少ないので、きわめて有意義な機会でした。(広野)
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