香川 遼
私は2013年9月14日~12月14日まで台湾の静宜大学にて中国語を勉強しました。留学前は中国語の授業では注意散漫となり、英語もできない中国語はもっとできないという状況で台湾へ行きました。初めて経験する異文化の外国での生活に平然を装っていましたが内心は戸惑い、最初の一週間は一日一日が本当に長く感じられました。
留学先での一日
学生寮での生活で男は3人共同部屋でそれぞれに机と寝床が1つになったスペースが個々に与えられます。ルームメイトはスペイン人と日本人の私を合わせて3人でした。留学生活の朝は午前8時開始の授業に合わせて起床します。シャワーを浴びて身支度を整え教室へ向かう途中によくカフェテリアへ立ち寄り紅茶とパンを買い、口に頬張りながら授業を受けに行きます。
授業は50分×2の2コマ(1日約3時間半)で両方とも中国語“初級”のクラスでした。先生は台湾人で基本的に英語でのレクチャーですが、一人の先生は片言の日本語が話せるので大変頼りになりました。クラスは10人以下の少人数制で大きなテーブルを囲むようにして授業を受けます。クラスメイトはケニア・ペルー・スペイン・ロシア・韓国・日本の18歳~25歳の留学生です。彼らとのコミュニケーションは英語のみです。他の外国人たちと交流するときも英語は必須のスキルでした。授業の進行は教科書にそって進められますが文法等の説明は英語の場合もあり理解するのに大変苦労しました。
授業は12時に終わり、お昼は大抵クラスメイトの日本人と日替わりの弁当(150円相当)を食べていました。午後はよく昼寝をしました。夕方に起きて夕飯まで勉強します。夕食は外食で大学の外にある個人経営の小さなお店に毎晩足を運びました。基本的に油を通した食べ物なので生の野菜が食べたくなりました。夕食後は寮に戻り再び勉強というタイムスケジュールでした。ルームメイトにも気を使わないといけないので午前1時には就寝していました。
毎日、国際交流
留学生活はただ中国語を学ぶだけではありませんでした。留学して半月が経った頃に無謀にも留学先の大学で写真部へ入部しました。授業が始まって2週間としない中国語力で部員たちと交流するのは大変…と思いきや、予想に反してカメラという共通の話題で輪に入ることができました。毎週、講習会や撮影会に参加しましたが、講習内容は99%理解できていませんでした。ただ周りのメンバーで「今の分かった?」とかフォローしてくれた台湾の彼らの事を今も忘れません。
写真部つながりで仲良くなった1年生の2人が個人的によく誘ってくれてバイクで色んな所に行って写真を撮りました。そんな中で留学生との交流会等では精力的にカメラマンを務め、後日Face Bookで載せたりすると外国人の受けが良く、思いもよらなかった所から招待されることが増え、たくさんの外国人グループと交流ができ一緒に旅行したりと、留学の後半期には仲間ではなく友達ができました。
最後に
留学から学んだことは“継続は力なり”という言葉が本当だという事です。留学期間の3か月間集中して中国語を勉強し続けたことで、完璧とまでは程遠いですが、自分でも驚くほど速いペースで中国語を習得していきました。このことから成長しようと意思を持って物事を継続することは最終的に何らかの形で結果に繋がるのだと確信しました。
さらに留学から帰ってきて私は以前にも増してどんな些細なことでも、相手から何かをしてもらったことに対して感謝するようになりました。これは今回の留学生活で私が人生の中で最も人から受ける心の温かさを感じたからです。これから出会う人々に今度は私から心の温かさを届けていく人になることが今後の課題です。
(国際学部学生 2011年入学)
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