5月31日(木曜日)、ゼミナールⅠ2回目の合同ゼミとして、国際学部上級生によるプレゼンテーションがおこなわれました。
3回生の糸田川稜平君の司会のもと、第1のプレゼンターを務めたのは、4回生の佐野亮君です。佐野君は、2回生の後期ニュージーランドに長期留学に行き、それを就職活動にいかにつなげたかということを中心に「学生生活を振り返って」という演題でプレゼンをおこないました。
まず1回生に対して、現時点でのアドバイスとして、講義にまじめに出席し、ノートをとり、課題を必ず提出するなどまじめに授業に取り組むことを挙げました。
留学では、TOIECのスコアアップのために努力するべきであったが、生活をエンジョイしすぎたのが反省点であったと率直に述べるとともに、留学生活の楽しさを1回生に伝えていました。第二の反省点として、日本の文化をもっと勉強しておけばよかったということを挙げました。ニュージーランドの人たちは、日本の文化を知りたがったからです。この点では留学プログラムに適切な科目が組み込まれているので、ぜひとも履修してほしいと訴えました。
次に、1回生にはまだ縁遠い話だったかもしれませんが、就職活動について触れられました。就活の面接では、必ず自己PRが要求されます。多くの人たちは、「バイトをがんばりました」とアピールする。しかしそれだけでは押しが弱いので、大学時代に何かチャレンジしてほしい。佐野君の場合は、バイト(スイミング・スクールのインストラクター)だけでなく、他者との差をつけるために、ニュージーランド留学、そして部活動(ラクロス)を挙げたということでした。
最後にまとめとして「大学時代、どんな目的を持って何を学んだということが鍵になる」という、面接官に言われた言葉を引いて、ぜひとも1回生に留学を利用するように訴えました。ちなみに佐野君は、就職活動では第一志望の鉄道会社の内定を得たそうです。
続いて、第2のプレゼンター、2回生の山下寛子さんから、「ボランティアに挑戦!」という報告がおこなわれました。
些細な切っ掛けが人生を変えるかもしれないと山下さんはプレゼンを始めました。高校時代に何の気なしに参加した清掃ボランティアで、見知らぬお爺さんから「ありがとう」という言葉をかけてもらったことがうれしく、そのために大学に入ってもボランティアを継続したということです。岸辺祭(学園祭)で活動した「エコ推進隊」、ボランティアサークル「アコード」を通じておこなったお祭りボランティア、東北大震災被災地での足湯ボランティアなどです。足湯ボランティアでは、無表情だった女の子が最後に笑顔で言葉をかけてくれたことが大変うれしかったそうです。
現在山下さんは、東北大震災で被災された女性たちがおこなっている手芸サークルに、材料やアイデアを提供し、できた手芸品を関西のフリーマーケットで販売する活動をおこなっています。被災された方が一番求めているのは「生きがい」で、手芸が被災された方々の癒しにつながっているということです。この活動(Warm Hands)への参加も呼びかけがなされました。
この日は、「留学」と「ボランティア」という目標が提示されました。我々としては、多くの1回生が、この課題に真正面から取り組んでくれることを願っています。
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