田村 祐馬
新入生が入学して約1週間が経ち、友達が少しずつできてくる時期であります。中には自分から話しかけていくのが苦手な人もいます。そのような人のために友達を作っていこうというのを目的で行われるのが新入生交流会です。このイベントは、今年からは学生が主体となり行われます。リーダーである、3回生の佐野君と、久間さんを中心にイベントが企画されました。
3月29日、イベントの打ち合わせが行われました。そこでは、私たちの1回生時のこのイベントを思い出し感想を述べたりして、今年の企画の参考にしていきました。私は、なかなか友達に話しかけることができず、1回生の時は非常にさびしい状態でした。実際に積極的に話せるようになってきたのは2回生後期からです。他にも、友達ができずに苦労したというスタッフもいたことから、新入生が1人にならないようにサポートしていくというのが第1の目的となりました。それ以外は、ゼミの友達に質問し簡単に発表したり、趣味ごとに分かれて話を弾ませ友達を作りやすくしたり、あだ名リレーをして名前を覚えるというゲームなどをする方向性が定まりました。また、ゼミ、英語、必修科目の先生の顔写真を貼り、先生の性格など書き、覚えやすいようにすることも決まりました。
前日の準備では、私は先生の紹介するボード作成を行いました。ゼミ担当では、竹井先生、渡辺先生。必修科目では、瀬川先生、島岡先生を担当しました。4名の先生の研究内容、今まで授業を体験してきて感じた、先生の性格などを書いていきました。私は、先生についての知識はかなりあり、私にとって最適の仕事でした。全体の準備もスタッフ全員が協力して行うことができたので、効率よく終えることができました。そして、いよいよ本番を翌日に迎えることになりました。実は、やることは理解していても、どのように進めていくのかを理解できていない部分があり、落ち着かない状態で終えてしまったのが反省点です。
そして、本番になり、最終打ち合わせがあり、やっと詳しく理解できました。私は、別室に新入生を迎えに行く係でした。中には、もう会場まで足を運んでくれた人もいました。新入生を迎えに行き、会場に集合させると、イベントはすぐに始まり、スタッフ自己紹介が始まりました。人前で話すことは苦手であり、自分より前に自己紹介したスタッフがすごく上手にやっていたので、勢いよくやりましたが、力んでしまいました。
自己紹介が終わると、ゼミごとに集まり、仲間を紹介していくイベントが始まりました。私が担当した繁田ゼミには、沖縄出身の人がいて、繁田ゼミの顔となっていて、アドレス交換などが即座に行われていました。仲間紹介も、こちらからあまり指示をしなくても、皆さんが進んでやっていく姿を見て頼もしくなりました。これは、とても良い兆候です。
次にゼミごとの集まりを解散して、趣味ごとに新入生が集まりなおしましたが、テーブルでは会話がとても弾んでいました。私が担当したジャンルはスポーツです。リーダーの佐野君と共に担当しました。あだ名リレーまで終えることができました。あだ名リレーでは、白井先生も来て下さって、非常に盛り上がりました。
その時に周りを見ると、1人になっている新入生を発見しました。その子は、フリースペースにいましたが、話していくことができずに困っていました。ちょうどその時に、山口修先生と真面目そうな新入生が話をしている姿を発見し、話が終わり次第、その子を合流させてあげました。こちらから、お互いのゼミを教え合ったり、出身地、趣味などを話してあげる方向に持っていきました。
スポーツのグループに戻り様子を見ていると、1回生たちは少しずつ話しているのに気付きました。近くにいた、山口修先生も合流してくださって少しではありますが、言葉数は増えているようでした。この姿を目の当たりにし、本当に嬉しい気持ちで一杯になり、一応成功したと判断しました。そして、イベントは無事終了しました。本当に充実した時間だったので、あっという間に終わってしまいました。
このイベントを通じて私は、臨機応変に行動することを学びました。打ち合わせで大体の流れを決めておき、実際に行動に移し、その時の状況で判断する方法を身につけました。私は、国際学部の学生を中心で活動するFISというサークルの部長をしています。今までは、会議で皆の意見を聞き、試行錯誤しながら方向性を決定していましたが、それでは、効率が悪いような気がこのイベントを通じてわかりました。おまけに、自己中心的に自分の価値観を強引に押し付けたり、その時の気分で会議内容をいきなり変更したりして、メンバーを、私のマイペースな性格を振り回してしまった経験もあります。
なので、今後は試行錯誤するのもいいが、方向性を定め、大雑把に流れを考えてその場の状況で判断していくようにも努力したい。私にとってこのイベントは、新たな自己発見、何事にも挑戦する意欲、リーダーシップの取り方について学ぶことができ、とても貴重な体験になりました。
(国際学部学生 2009年入学)
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