伴 美貴子
私は4回生の後期、ニューヨーク州郊外にあるダウリング大学(Dowling College)に交換留学生として派遣されました。「なぜ4回生後期に留学するの?」とよく尋ねられましたが、同大学のESL(English as Second Language)コースを利用して、社会に出る直前に私の英語力向上と異文化理解を深めるためです。
ダウリング大学では、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングと言った基礎スキルを中心とする授業をうけました。初めにプレースメントテストが行われ、それにより学生のレベルにあった授業を受けることができます。日本語を話すことが出来るスタッフが1人もおられなかったため、英語の勉強をするにはとてもいい環境であったと思います。授業の内容やNYで出会った人達と過ごしたことは言うまでもなく素晴らしいものでしたが、それ以上に私を満足させたのはニューヨーク自体でした。
これから、私がNYで体験した楽しかったイベントや場所の中から3つ紹介したいと思います。
1つ目はEmpire State Buildingです。地上102階のNYのシンボルとも言われる建物です。地上86階からNY中を一望することが出来ます。昼と夜とでは同じ風景とはいえ、また別の雰囲気を味わうことが出来ます。そして、夜になるとこのビルがライトアップされまた一段と綺麗です。高所恐怖症の私ですらここから見渡す風景には感動させられました。
2つ目はMontaukです。ここは私が住んでいたLong Islandの最東端にある街です。Manhattanからは車で2時間半位かかります。ここには灯台と小さな広場があります。そして、日本では見ることの出来ない大西洋が広がっています。「この海の向こうはヨーロッパなのかぁ」なんて友達と話していました。
3つ目はManhattanで過ごしたカウントダウンです。一生に1回はこのイベントに参加すべきであると思います。2008年12月31日、私達は昼頃から会場となる場所の辺りにいましたが、すでに多くの人がいました。近くの飲食店に6時間位時間つぶしをしていました。NYではトイレに行くのに待たされることが普通なのですが、この日の混雑は普通ではなく、トイレに行くのに1時間近く待たされました。午後10時前になると徐々にイベントが始まってきました。しかし、この日の気温はすでにマイナス10度近くで、いくら人の波に紛れていても寒かったです。近くにいた人達が話しかけてきて意気投合し、一緒に踊らされました。待ちに待った1分前、ここからカウントダウンが始まり会場のボルテージも一気にあがり花火の音と共に年が明けました。
半年間と言う短い期間でしたが、様々な行事に参加することが出来たと思います。これはほんの一部ですが私自身とても充実した留学になったと思っています。
(国際学部学生 2005年入学)
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