去る11月27日(木曜日)、2号館B1-03教室で、ゼミナール1の合同クラスが開催されました。交換留学を終了したばかりの国際学部4回生長谷川周平さんをゲストにお招きして、「乗り越えよう自分の壁!!過去の自分・現在の自分・未来の自分」という報告をお願いしました。
長谷川さんは、大学では、バスケットボール部に入っていました。しかしある時、バスケットボール漬けの毎日でいいのか?と疑問にとらわれて、クラブを辞めました。ちょうどそのころ、ゼミナール担当の繁田先生が、ゼミナールに外国人ゲストスピーカーを招き、通訳をされている姿を見て、「格好いい」と感じ、バンクーバーに旅立ったそうです。長谷川さんは、私費で語学留学をした後、アジアに関心を持ち、タイのバンコク大学に1年間、交換留学に行ってきたのです。
長谷川さんによれば、「留学とは、海外の国で勉強して、他の国々の人々とコミュニケーションを通じてお互いの価値観や文化の違いを理解し、受け入れること」です。そこから新たなものが見えたり、自分の成長となるきっかけがつかめます。
例えば、ステレオタイプということがあります。我々が「こんなものだ」と信じて疑わないことが、実は案外そうではなかったりすることです。長谷川さんは、サルにえさをやろうとした事例を示しました。サルはバナナが好きに違いないと考えて、バナナをやろうとしましたが、実はサルは、かごの中にあったキュウリが欲しかったということです。
「留学には、パーティやお酒を飲みに行って楽しいこともいっぱいありますが、試験前の勉強や宿題はとても大変です」と長谷川さんは安易な考えに釘を刺します。さらに英語や他の言語がなかなか伝わらないことがとてもつらかったそうです。
留学生活については、長谷川さんは次のように指摘します。「自発的な行動が重要です。相手に心を開き自分をアピールするべきです。」「留学では、学校の友達とのコミュニケーションを通じて語学力が養えるだけでなく。人間力をも向上させることができます。積極性や行動力を身に付けることができるのです。さらに技術面では、パワーポイントを用いたプレゼンテーション能力が養えます。」
長谷川さんは、留学で得たのもは「何不自由ない日本の豊かな生活だからこそ気づかない感謝の気持ち」であると指摘した上で、1回生の学生さんに"Nothing ventured, nothing gained"(冒険なしには何も得られない)というメッセージを伝えることでプレゼンを終えました。
およそ1時間のプレゼンで、学生さんの中には集中力が続かなかった人もいたようですが、プレゼンの感想文には1回生の留学に対する熱い思いが溢れていました(広野)。
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