合田 喜子
私には、入学式以来、忘れられない言葉がある。それは、国際学部の先生がおっしゃった、「大阪学院大学には、カリキュラムに載っていない裏メニューがたくさんある。それを大いに活用してほしい」という言葉だ。私はこの言葉を聞いて以来、普通に講義を受けるだけでなく、常にプラスアルファになるように大学を利用しようと決めた。まず、私は英語を学ぶことが何よりも好きだったので、講義以外に学内で行われていた英会話のクラスに、空き時間を見つけては通った。そこでは、英会話だけでなくTOEIC対策の授業も行われており、英語をより好きになるきっかけにもなった。
私は、一回生の時、経済学特別講義という、ケンブリッジ大学との間で遠隔授業を行う科目があることを知った。その受講者の中から、ケンブリッジ大学への短期留学プログラム参加者が選抜され、二週間ケンブリッジ大学で経済学の講義を受けることができるという、大変魅力的なプログラムだ。
当時、このプログラムには主に大学院生が選抜され、学部生が選抜されることは困難であると言われていた。しかし、私はこのようなチャンスはめったにないと思い、二回生の前期からこの講義を受講した。当初、私は、経済学を英語で学ぶという、この講義のあまりにも高度な内容に圧倒された。講義内容をなかなか理解できなかったり、英語でうまく質問できなかったりと、私は講義を受ける度に悔しい思いでいっぱいだった。当然ながら、二回生の時にはケンブリッジ大学へ留学することはできなかった。
この悔しさをバネに、私はある先生にネイティブの先生を紹介してもらい、マンツーマンでの英語のレッスンを受けることができた。それ以来、その先生の熱意あふれる御指導のおかげで飛躍的に英語力が向上した。
私は、三回生の時に再度、経済学特別講義を受講した。講義を受講するなかで、昨年よりは力がついていることを実感した。そして、さらなる努力の結果、三回生の9月にケンブリッジ大学への留学という夢をつかんだ。ケンブリッジ大学では、歴史ある大学で最高の教育を受けることができ、二週間という短期間ではあったが、今までの人生の中で一番貴重な体験をしたと思う。
私は、今までの大学生活を振り返って、入学当初と比べて語学力だけでなく、精神的にも遥かに成長したと感じている。また、今の自分があるのも大阪学院大学の多くの先生方の、温かい御指導があったからであると思う。私は、入学式に聞いた言葉に出会って、本当に良かったと思う。
(国際学部学生 2005年入学)
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