柏原 好憲
F.I.Sとは、国際学部学生をメンバーとするサークルで、イベント系サークルとはちょっと異なり、簡単に言えばまじめなことをやってみようとする集団です。
私は大学入学時にイベント系サークルに入っていました。今まで体験したことのなかったスキューバダイビングなどを行い、楽しかったのですが、やはり何か物足りなさを感じていました。
そんなとき2回生のゼミナール担任山口悟先生から、F.I.Sに誘われました。先生はF.I.Sの顧問です。毎週1回水曜日に先生の研究室にお邪魔して、上級生も交えて軽い話しから堅い話まで真剣に語り合うことは新鮮でした。先生や上級生のお話は、大変刺激的なものでした。国際学部の学年を超えた学生のつながりができたことは、嬉しいことでした。
私がF.I.Sの部長を引き受けたのはサークルに入って一ヵ月後の6月です。当時、就職活動で悩んでいる上級生の負担を軽減するために引き受けました。それだけでなく、集団をまとめあげて、何かを成し遂げることにも関心がありました。幸いなことに、同学年のやる気のある5人のメンバーが私を支えてくれました。2回生後期に、彼らと話し合って、ミーティングやコンパだけでなく、実際に何かボランティア活動をやろうということになりました。学生部職員の方々と一緒に、毎週火曜日メンバーの誰かが学校周辺の清掃を行うこととなりました。この活動は注目を浴びるにちがいないと期待しましたが、実際はあまり目立たない仕事で、誰からもあまり注目されませんでした。ときどき地元の方から感謝の言葉をいただいただけでした。それでも1年間やり遂げたという自信がつきました。
3回生後期から就職活動が始まり、F.I.Sに参加することは少なくなりました。しかしF.I.Sは、就職活動にも役立ちました。山口先生のご紹介で、会社重役や公務員など社会の現場に立たれている人をお呼びして、自分たちだけの就職セミナーを開くことができました。少人数でしたので本当にいろんなことを聞くことができました。また他のメンバーの就活のがんばりが、自分をふるいたたせる刺激ともなりました。おかげで私は、食品関係の会社3社から内定を得ることができました。
やり残したことはあります。たとえば学童保育にお邪魔して、紙芝居などの活動をするなどのスクールボランティアを実現したいと計画して、いろいろ調査をしましたが、時間不足のために実行できませんでした。でもそれなりに充実した学生生活が送れたのは、F.I.Sに入って真剣に活動をしたからであると思います。
(国際学部学生 2003年入学)
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