森下 聡子
国際学部に進学してよかったなと思うのは、良き友に恵まれたことと旅というものに出会えたことである。
私は旅をするのが好きで1年に1度は休みをとって長期の旅にでる。旅の楽しさに出会ったのは大学の時、新しくできた友達とホノルルマラソンに参加 したのがきっかけである。初めての海外旅行。上手くいかなかったことの方が多かったはずなのに、みんなでバイトをしてお金を貯めたことや、先生たちに協力 してもらったこと、初めての時差ボケや日本と違う国のにおい、バスに乗るだけですごくドキドキしたこと、友だちとケンカしたこと、どれもすべてが鮮烈な記 憶となったのである。
その後は休みになれば、バイトをしてお金を貯めて旅に出かけた。2人で出かけることもあれば、3人以上で旅にでることもあった。旅先では、ほんと にいろんなことを経験したし、友達のいろんな面を知ることができた。そして大学やだれかの家に集まっては、行ったことのある国の話とか、夢ややりたいこ と、将来のこと、恋愛のこと、ほんとにいろんなことを話しあった。
気がつけば朝になっていたなんてことも一度や二度ではない。話題がつきることがなかったのは、それぞれ個性は違うけれど同じように海外に興味があったので、お互いに刺激しあっていたからではないかなぁと思う。
寝る時間以外は、学校に行くか友達と過ごすか、大学生活のほとんどの時間を友人たちと過ごし、パワフルにいろんなことを吸収した。もう少し勉強し ておけばよかったという後悔がないわけではないけれど、大人から(まわりから)見れば、ダラダラ過ごしているように見えてたかもしれない時間が今、私には とても大きな財産となり、今の人生をとても豊かにしてくれている。
卒業してから10年。今は派遣スタッフとして働いている。夢は世界中を旅すること。偉そうなことなんて言えないけれど、これから国際学部を受ける
人、在学している人にひとつだけ言えることがあるとしたら、もしも海外で働きたいという夢があったり、海外に興味があるなら、国際学部できっと良い友だち
にめぐり逢えるということである。そしてその人たちとの時間を大切にしてほしいと思う。そうすることできっと自分なりの何かを見つけられると思うから。
(派遣スタッフ 1997年卒業)
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