西端 邦彦
「将来のことをきちんと考えて大学を選びなさい!!」
高校3年生の始業式の日担任の先生から言われたことを今でも覚えています。「自分のやりたいこと」と言われても「これがやりたい!!」という具体的な目標は当時まだありませんでした。海外に行ってみたいという思いだけが自分のなかにありました。
私が国際学部で学べてよかったと思う点は、多くの新しい興味に出会えたことと、それらを突き詰めて勉強できる環境があったことです。
国際学部では、一般教養から専攻科目まで幅広い分野の授業を受けることが可能でした。私は1回生の頃、自分の興味のある授業を幅広く取ることにしました。「西洋史」「アジア外交」「哲学」「比較宗教論」「政治学」etc。その中で私が一番興味を持ったのが、「移民」でした。きっかけは国際学部の授業と初めてのアメリカ一人旅でした。
初めての海外旅行は刺激的でした。レストランで飛び交う英語、全てがキングサイズのスーパーマーケット、映画やTVのなかで見る世界がそこにありました。旅行中、印象に残った光景があります。地下鉄の通路でアメリカ人ホームレスが物乞いをしている横を、スーツ姿の中国人移民のビジネスマンが颯爽と歩いている光景でした。アメリカなのになぜ?帰国後「移民史」「国際交流論」などの授業を積極的にとるようになりました。
その後、大学の交換留学のシステムを利用して、スウェーデンのヴェクショー大学へ約1年間留学しました。スウェーデンを留学先に選んだ理由は、多くの国から移民を受け入れており、移民の人たちへの教育システムが充実しているという点でした。現地では大学の授業以外に、移民局で働く人にインタビューをしたり、現地で生活する移民の人たちにアンケートを配布し、話しを聞いたり、授業以外にも積極的に行動しました。
少子高齢化が進む日本も、今後海外から移民を徐々に受け入れると思います。今後も勉強は続けていきたいと思っています。
在学中に遊びも勉強も本気で語れる友達に出会えたことも、自分にとって大きな意味があったと思います。
大阪学院大学国際学部には、本当にいろんな人が学んでいます。夏休み中にボランティア活動のためにインドに行く人、ロンドンまで音楽のイベントを見に行く人、サッカーを見るためにイタリアに行く人、勉強のため海外の大学に留学する人etc。そんな様々な興味と目的意識を持って「国際」を学ぼうとする人たちに出会える場所が国際学部です。
自分で感じたなぜ?という疑問。これはおもしろそう!という興味。それが全ての出発点です。他の人や一般論と自分を比べるのではなく、まず興味を持てる自分に自信をもってほしいと思います。多くのことに興味を抱いたのなら、まずは行動してみる。多くの自分の興味をつきつめて勉強することができる場所が、国際学部であると思います。
(人材派遣会社コーディネーター 2003年卒業)
コメント