大橋 味世
私が国際的な問題について興味を持ち始めたのは、小学生の時という比較的早い時期でした。私が六年生の時に、中国で砂漠化防止のための植林プロジェクトを行なっている日本のNGO(非政府組織)の方が講演に来てくださったことがきっかけでした。
砂漠化の主な原因というのは乱伐や無計画な焼畑農業などによる森林破壊です。しかも砂漠の砂というのは粒子が大変細かいので、植物を育てようと思っても保水力がなく、すぐ枯れてしまいます。このままでは砂漠化はどんどん進んでしまいます。
そこで持ち出された植林プロジェクトというのは、優れた保水力を持つ日本の紙おむつの技術を使って砂漠に木を植えよう、というものでした。これを聞いた時、身近なもので地球を救うことが出来るのだと知ってとても感動し、以来、地球規模の問題に関心を持ち始めました。自分も何かできるのではないかと。
高校時代は国際経済科に所属し、大学も絶対に国際学部のある学校にしようと決めていました。そして大阪学院大学に入学し国際関係について学び始めて今年で三年目になりました。
国際学部は先生の授業だけでなく、外部の方を招いての特別講演も開かれるので、私はそれに積極的に参加しています。具体的にはJICA(国際協力機構)や外務省、UNESCO(国連教育科学文化機関)、国際エンゼル協会のようなNPO(非営利組織)・NGO(非政府組織)など実際に海外で活動されている方たちの話しを聴くことができました。
JICAの方がこられた時は『もし地球が100人の村だったら』という作品をもとに『世界がもしこの教室だったら』という形でワークショップ(勉強会)を行ないました。私が描いていた世界より実際の世界はもっと深刻な問題に埋もれていて、そのショックは大きかったのですが、グローバルな視点で分かりやすく教えてもらいました。
その他の講演でも協力や援助のあり方について様々なことを学んだのですが、これらの活動をされている全ての人たちに共通することを私は発見しました。それは皆さんが本当に心から楽しんで、そしてひたむきに問題解決に向けて取り組んでいるという姿勢です。
私はまだ実際にそれといった活動をしたことがなく、話しを聴く側でしかないのに講演後はいつも心の中で大きな変化が起こっているように感じます。もし自分が本当に実践したらどうなるのだろうかと考えると、とてもワクワクしてしまいます。このように国際学部は授業だけでは学べない大切なことを発見するチャンスがとても多いように思います。
また国際学部の先生方はたいへん熱心で、社会的にも素晴らしい活動をされている先生が多いというのも特徴です。そのため自分の将来やこれからのことについて相談した時、今までの狭い範囲の考えからさらに視野を広げることが可能です。これから入学する人や在学中の人たちもぜひ国際学部の良いところをいっぱい活用して、充実した学生生活を送ってほしいです。
(国際学部学生、2004年入学)
わたくしは国際学部の一員ですが、JICA や UNESCO などの方々がお話に見えたということは、知りませんでした。恥ずかしい限りです。ぜひ、こちらのサイトでも宣伝していただけたらと思いました。
投稿情報: 塩狩峠 | 2006/06/05 18:36