益子富美
●国際学部を受験した理由
私は中学生の頃から英語が好きで、将来は海外で働きたいという気持ちを持っていましたので、国際的な視野を身につけようと思い、外国語学部ではなく国際学部に入学しました。
●留学
1年生の夏休みには、大学からミネソタ州にあるセントトーマス大学に1ケ月間留学しました。初めての海外生活、不安がいっぱいでしたが、大学からの引率の先生や一緒に行った仲間達に支えられ、寮生活やホームステイをしながら本場で英語の勉強に打ち込むことが出来ました。学校や家の敷地の広さ、食べ物の量の多さ、現地の人たちの大らかさに驚いたのを覚えています。
●国際学部で学んだこと、その後に生かせたこと
国際学部ではアメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、アジアなど興味のある地域のことを深く掘り下げる講義やゼミナールの授業がありました。私はオセアニア、特にニュージーランドの文化、歴史、経済事情などを学びました。
就職して数年後、お金を貯めてワーキングホリデービザでニュージーランドへ行きました。そのとき、大学時代に学んだ文化、風習などを実際に経験することができました。
ニュージーランドでは、ホームステイをしながら2つのボランティア活動を経験しました。
1つ目は、小学校で日本語や折り紙を教えました。子供たち一人一人の名前をひらがなで書けるように教えました。子供たちは、とても興味深くひらがなを眺めていました。子供たちから日本についてさまざまな質問がありました。
例えば、「着物は動きにくくないですか?」、「畳とはどんなものですか?」、「どうして毎日お風呂(湯船に浸かる)に入るのですか?」などです。私は、『最近は着物なんて着ないし、畳よりフローリングの家が増えているな。』と思い、子供たちが読んでいた日本の書籍を見せてもらってびっくりしました。なんと江戸時代の日本の様子が書かれた絵本でした。子供たちは今の日本でも日本人は着物を着ていると思っていたのです。現在の日本の様子を写真で見せながら説明すると、子供たちもびっくり。お互い大笑いした思い出あがります。
2つ目は、老人ホームで食事のお手伝いや部屋の掃除、散歩の付き添いなどをしました。戦争のときの話や農作業のときの苦労話などを聞くことができました。
ニュージーランド人の家庭にホームステイすることができました。生活はとても質素でした。週末は家族揃って、1週間分の食料を買いに行き、ガーデニングを楽しんだり、ハイキングに行ったりと家族で行動をします。平日も両親は仕事から一旦帰ってきて家族で食事をしてから再び会議などで職場に戻るという生活スタイルでした。
留学や海外旅行を通して国際学部で学んだことを実際に経験することができ、私自身の視野も広がりました。視野が広くなると柔軟な考え方ができるようになり、例え少々困難な出来事が起こってもその対処法を見つけやすくなります。いろいろな国のことを学び国際的な主観で物事を考えられるようになると人生を生きやすくなると思います。
(コンピュータ・インストラクター 1994年卒)
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