香川 遼
高校3年生の頃、まさか自分が外国で勉強するなんて、想像してなかった。留学するきっかけは、友達の「台湾なら欧米より安いし香川も行かへん?」って言葉。
後から教授との面接の為に「中国語勉強の為」とか色々理由くっ付けた。しかも、留学前、日本で受けた中国語の授業はつまらなくて度々ボイコットした。
āáǎàの発音だけ覚えて出国。着いた途端、地獄を見る。
留学前に考えた必殺技「紙に書けば何とか伝わるやろ」。
「はいはい伝わりません」ってか、「書いてる時間なんかありませーん」。「うしろつっかえてまーす」。
外国人グループと皆で「ご飯行きまーす」。「はいはい、皆英語ぺらぺ〜ら」。「中国語はネイティブでーす」。皆楽しそうに話してんのに自分だけ中に入れない。
悔しい、悔しすぎる.
それでも皆声掛けてくれたり、一緒に楽しもうとしてくれた。優しい、優しすぎるよ…
この出来事があってから自分の中で何かが変わった。悔しい、彼らと色んな話題で話がしたい、もっと彼らを知りたい。そんなモチベーションから中国語の勉強に取り組んだ。
最初の一ヶ月
授業中に先生の真横で冗談を言えるようになる。知り合った外国人に食いつくように話かける、が…話題が持たず撃沈。現地で写真部に入る。
二ヶ月目
相変わらず撃沈。しかし会話の主導権を握れば上手く話せるようになる。他にも言葉以外に伝わるコミュニケーションがあると感じ始める。一緒にスポーツするとか写真を通してとか。
三ヶ月目
留学生のイベントで毎回勝手にカメラマンをしていた。そしたらその写真を喜んでくれた子がいて、食事にお呼ばれしたら、世界の色んな国から来た留学生達のグループに入れた。その後も、色んな国の人達と過ごせる機会が増えた。
帰国前
会話の主導権を握っている間、相手の言ってる事が分かるようになった。共通の話題で笑ったり泣いたりする事ができた。
帰国後
日本は裕福で安全で暮らしやすい国だが、人間の本質的な部分で何か欠けてるんじゃないかと感じた。
マスメディアは、中国や韓国は、日本を嫌ってるみたいな報道するけど、実際現地で出会った彼等からは、報道されてるような嫌悪感は感じないし、むしろ凄いフレンドリー。
21歳の誕生日を現地で迎えた時、ある中国人の子がどっかで調べてきたのか、習ってもない日本語で「誕生日おめでとう」って、言えてなかったけど、言おうとしてくれたこと一生忘れない。
何も学ぶ事は語学だけじゃない、留学する事に意味を求める後輩諸君、そんなつまらん事で意地張ってないで留学できるチャンスがあるなら行ってきなさい。
I received a nice thing from Berlin. Thank you so much for the wonderful letter. I'm so happy you got in touch with me after so long!! I really like it!!! Thanks Ivy! I'll definitely treasure it!! I really think that my study abroad is going to be a turning point in my life. I sometimes reminisce about the good time we spent together. Is everyone doing fine?
(国際学部学生 2011年入学)
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