来年度から国際学部学部留学の派遣先になる、メディシンハット大学(カナダ)について、堀越由紀さんにインタビューしました。
彼女は、 2012年9月から2013年5月まで、交換留学生として同大学に派遣されました。
*航空路
成田―サンフランシスコ―カルガリ―メディシンハット
メディシンハット空港には、ホームステイ先の方が迎えに来てくれた。ホームステイ先まで車で約30分。帰りもホームステイ先の方が空港まで送ってくれた。
*授業
初日にオリエンテーションとプレースメントテストがある。クラスはレベル5(初級)から1(上級)まである。【現在ではプレースメントテストはなく事前にTOEFLのスコアを知らせることになっています】
堀越さんは、当時TOEIC 460のスコアがあったが、プレースメントテストで勘違いをしたため(裏面に問題があるのが分からなかった)レベル5に分類された。学院からの他の交換留学生は、レベル4に編入された。堀越さんの第2セメスターは、レベル4。
レベル5では、BE動詞、冠詞等から学習するが、先生は完全に英語のみで授業をするので、はじめはついて行くのが難しかった。
授業は、月曜日から金曜日、午前9時から午後3時まで。2週間に1回程度、週末にテストがある。この成績が良ければ、次のセメスターでは、次のレベルに上がれる。レベル5から3までは1セメスターで一つずつレベルを上がれるが、それ以上はそんなに簡単ではない。
同じレベルでは、2人の教員が担当。1時間ごと交互に授業をおこなう。テキストはなく、プリントが配布された。授業中は英語のみ使用、それぞれの母国語や辞書の使用は禁止。先生は粘り強く丁寧に教えてくれた。
クラスの規模は、10人前後。クラスメートは、日本人、中国人、韓国人、ベトナム人、タイ人、メキシコ人など。アジア系が多い。堀越さんの場合、レベル5のクラスは8名で、中韓日ベトナムとバランスが取れていたが、次のセメスターのレベル4では、十数名のうち日本人が8名とバランスが崩れた。
木曜日の午後には「フィルムスタディ」がある。レベル5から3までの学生が一緒に集まり、2週間に一本の割合で、映画を見てそれに基づくテストを受ける。映画(英語字幕付き)の内容は難しく、なかなかついていけなかった。
金曜日の午後は「アクティビティ」。レベル関係なしに、サッカー、野球、ビリヤード、スケート等をした。セメスターの最後には、日帰りでカルガリ旅行もあった。
*学生サポート
メディシンハット大学には、国際センター窓口があり、いつも職員が常駐している。留学生はここに相談することになる。
オリエンテーションの際に、職員のミシェルさんが全員に電話番号を配り、「不安なことはなんでも相談してください」と言われた(病気、ホームステイ先を替えてほしい等。実際病院まで連れていてもらったり、ステイ先を替えてもらった人もいた)。銀行口座を開設したい人に対しては、銀行まで連れて行ってくれて、開設のサポートをしてくれた(Royal Bank of Canada)。
メディシンハット大学の窓口は、日本語を使うことが許されない。日本人職員もいらしたが、彼女とも英語で話した。これはメディシンハットの方針。
ものすごく困ったときは、現地で何年も学んでいる日本人学生に助けてもらった。彼らの方から、新しく来た日本人学生にアプローチがあり、親しくパーティーなどをした。
*ホームステイ
事前の希望通りであり満足であった。カナダ人(白人)夫妻と子ども2人。ルームメイトとして香港人の学生がいた。彼女に助けてもらうことが多かった。
ホームステイ費、月600ドルは、各自がそれぞれ個別にホームステイ先に払う。またステイが一月に満たない場合は、600ドルから値引きすることもできるが、自分で交渉をする必要がある。要求すれば、応じてくれるようだ。
食事はあまり期待できない(ポテト、ポテト、ポテト)。昼食のランチボックスは、自分で作りなさいと言われた。キッチンを自由に使わせてもらい、香港の学生とともに、ランチを作った。学食はあるが高かった。(サンドイッチ7ドル、ハンバーガー3ドル等)日本食の食材も手に入らないわけではない。
ステイ先には、ネットは問題なくつながった。ノートPCを持ちこんだ。ライティングでは宿題が出る。もちろん、大学にもPCがあるが、宿題が短時間でできるとは限らない。ただしレベル5なら、そんな難しい宿題は出ないかもしれない。
ステイ先からバス停まで30メートル、バスに乗って大学まで20分であり、この点では恵まれていた。ステイ先から1時間かけてバスで通う人もいた。バスはどれだけのっても1回$2.75、定期3カ月$70程度。定期は大学で購入できるが、売り切れることもある。
*町や土地の人々
小さなショッピングモールがあるが、すぐ飽きる。なので、大してお金を使うこともない。生活費は月300ドルから400ドルくらいであった(ステイ費用、バスは別)。メディシンハットは、落ち着いた、こじんまりとした町。土地の人々は留学生に慣れていて、やさしい。最初に留学するには最適。
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