小椋 舜未
私は、英語や異文化を学び、自分自身を成長させ、自分の視野をもっと広げたいと思い、ニュージーランドのHamiltonという町にあるワイカト大学で3か月半留学をした。出発前までは、家族や友達と離れ3か月半も生活していけるのか、私の英語力でホストファミリーと上手くコミュニケーションをとり、生活にも慣れることができるのか、大学の授業についていけるのかなど不安や心配が自分の頭の中を渦巻くまま日本を出発した。
ワイカト大学のキャンパスは大阪学院大学の建物すべてが3つぐらい入ってしまうぐらい広かった。キャンパス内にはコンビニやカフェなどが充実していて、池や芝生の広場などがあり美しくてゆったりすることができた。私たちが授業を受けるパスウェイカレッジではクラスがlevel1~8に分けられ、1クラス15~20人ほどだったので質問をしやすかった。中国からの留学生が一番多く、次にサウジアラビアからの留学生が多かった。日本の留学生も多く全国各地から来ていた。
授業は月曜日から木曜日は9時から3時まであり金曜日は12時まで。授業内容はMorning classではreading、listeningを学び、Afternoon classではspeakingを中心とした授業だった。reading、listening、speakingのテストは約1か月半ごとに行われ、この他にもたびたび授業中に小テストが行われた。
留学中はホームステイだった。私のホストファミリーは、ホストファーザー、マザー、彼らの息子の3人家族で、ニュージーランドの先住民の家系であるマオリであった。そのためマオリ文化を少し体験することができた。ホストマザーが月に一度くらいマオリ料理を作ってくれ、食べることができた。マオリ料理は、日本料理のようにあっさりした味付けの料理が多く、塩を基準とした味付けだ。また、1度ホストマザーが通っているマオリ語教室にも行かせてもらうことができ、マオリ語での家族発表やマオリ語の歌を歌ったり踊ったりしているところを見学することができた。
休日になると買い物に連れて行ってくれたり、ホストファミリーの友人や知人に会わせてくれた。またホストファミリーの趣味であるゴルフについて行ったり、有名な映画のロケ地に連れて行ってくれた。ニュージーランドの首都であるWellingtonに住む息子の家族の家へ車で約8時間かけて連れて行ってくれたりもした。このように異文化体験だけでなく、ニュージーランドの紹介などもたくさんしてくれたので、ニュージーランドについてもとても知識が広がった。
留学中に1番苦労したことは、言葉の壁だ。ニュージーランドはBritish Englishが使われているためAmerican Englishを学んできた私は、最初はAmerican Englishだと指摘されるたびに戸惑いを感じるばかりであった。英語だけでのコミュニケーションだったので、ホストファミリーとの間で意思がうまく伝わらないことが多く、とても悔しかった。最初の約2週間はホストファミリーとコミュニケーションをとるのが億劫になった。だが思いなおし、毎日その日に学校などで起こった出来事や友達についての話、買い物に行って買った物を見せたりして、毎日ホストファミリーと積極的に話すようにした。
また言葉の壁の他に、風邪を引いたり、料理や習慣の違いなどに戸惑いホームシックにもなったりと困難なことはたびたび起こった。しかし私は、自分の殻に閉じこもるのではなく積極的にホストファミリーや大学の先生、友達などと話すように心がけ文化の違いも理解しようとした。そうすることによって言葉の壁を乗り越えることができ片言の英語でも人とのコミュニケーションを楽しむことができ、ホームシックも乗り越えることができた。
ニュージーランドでは英語を学び、またニュージーランドの文化を学ぶことができた。私の英語力は確実に伸びたとは言えないが、留学生活が始まったころと比べれば最後の1,2か月はホストファミリーとの会話の英語も聞き取りやすくなり話も続くようになっていたように思う。帰国後は、外国の人や留学生に対し積極的に英語で話そうという考えを持つことができるようになった。
また様々な困難を乗り越えたことによって自分自身が大きく成長でき、自分自身に自信を持つことができるようになった。そして、British EnglishとAmerican Englishの違いを学ぶことができBritish Englishにも興味を持つようになった。留学に行く前までは自分の意見を抑えることが多かったが、日本帰国後は留学に行く前以上に何かに積極的に取り込もうと思うようになり、自分の意見や思ったことなどはなるべく言うようにしようという考えを持つようになった。そして私はもっと世界に飛び出していきたいと思うようになり、さらに英語力を伸ばし、また留学したいと考えている。将来的は、国際関係の仕事につき海外で働くことも視野に入れている。
(国際学部 2010年入学)
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