私がTOEICに取り組もうと考えたきっかけは、大学に入って何か新しい資格を取ろうと考えたことです。TOEICで高いスコアをとれば、就職に有利とも聞きました。さらに英語は、高校までの課程で学習しているので、事前の知識もあります。しかし、どんな内容の問題が出題されるかなどのTOEICそれ自体の知識はゼロでした。
1回生の前期・後期に、エクステンション・センターで「TOEIC講座」を受講しました。試験に頻出する単語や問題解法のコツを体で覚えていきました。そのとき印象に残ったのは、先生の講座に対する姿勢でした。「あなたがたのスコアを上げるために、私はいるのだから、何でも質問してください」と語りかけてくださいました。私たちのために先生が努力されているのだから、毎回出される大量の宿題もこなすことができました。解法を学んでそれを自分の体に身に付いていけば、成果が出るということも実感しました。そのやり方を、海外のビジネスで働いていたプロの先生から学べたことは嬉しいことでした。
「TOEIC講座」受講後は、そこで身に付けた手法で努力を続けました。そしてつい最近890点というスコアを達成することができました。そのような中で、私の痛感したことは、読み、書き、聞くのどの分野でもいいので、毎日英語に触れることが大切であるということでした。
私が実際におこなったことは、第一に、NHK語学講座を毎日聞くことでした。その中で特に役立ったのは、「ラジオ英会話」と「リトル・チャロ」という番組です。「ラジオ英会話」については、番組の中で実際に喋る機会があることが有益です。この番組を毎日聞くことにより、口から自然に英語が出るようになりました。「リトル・チャロ」はアニメで親しみやすく、ストーリー性があります。この2つの番組のたすけにより、英語を英語のまま理解することができるようになりました。
第二に、本学の"I-Chat Lounge"【語学学習のための日本語厳禁の部屋】にも、頻繁に通いました。この施設を利用すれば、この中では英語で人とコミニュケーションをとらざるを得ません。このような環境に身を置くことで、私は、英語を自然に話せるようになりました。さらにそれだけではなく、人の輪も広がり、英語学習だけではなく、豊かな交友関係も得られました。私の英語に対する態度も変わりました。「英語は楽しい」と感じるようになりました。
英語の力を私の将来にどのように活かすのかについては、具体的には決まっていません。しかし、英語により、日本に住んでいる外国人の悩み・相談を、受ける活動をおこないたいと思っています。このようなかたちで、外国の方々とつながり、お役にたてたらばと願っています。
(国際学部学生 2007年入学)
【2010年8月30日、教育懇談会・学生報告から】
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