高木 和俊
私は今年の3月、春休暇に約10日間タイヴィレッジキャンプに参加しました。私にとって初めての海外で不安でいっぱいでしたが、このプログラムのことを知ったことが大阪学院大学に入学を決めた理由の一つなので、私は参加できることがとても楽しみでした。
私が国際学部を選んだのは国際協力に興味があり、大学で学ぶだけではなく実際に外に出てボランティア活動をしたいと考えていました。語学力には自信がありませんでしたが、短期研修では語学力の必要条件指定がなく、長期留学と違い行きやすいプログラムでした。
研修に行くまでの期間は国際センターの方々や前回ワークキャンプに行った先輩などの説明やアドバイスをもらい、徐々に不安は薄れていきました。特にマイク・マツノ先生からうかがった「感謝の心をもつこと」「タイのホスピタリティの良さ」「言葉はツールである」「勇気をもって外に踏み出す事」等々。これらの大切さを身を持って感じてきました。
実際のタイでの暮らしは、初めの4日間がバンコクのホテル宿泊でした。この4日間は観光がメインでした。観光では一言では表現しきれないほど感動と興奮がありました。歴史的な部分やそれだけではなくアミューズメントとしても楽しめる場所がいっぱいありました。タイは仏教国なので至る所に寺院があり、車の中に仏像があったり国王に対する尊敬の気持ちが強いようで車の中や街の至る所に写真が飾ってありました。
タイの人の印象はとてもゆったりしていて、日本人のような時間に縛られ、時間に追われるような感じは一切ありませんでした。気候も含め私にとってとても過ごしやすい場所でした。
そして、本来の目的であるキャンプでは、高級なホテルが並ぶバンコクと正反対の地方の村に行きました。どんな場所かと不安でしたが、日本にもあるような田舎の小学校のような所でした。そこで村の人とタイの学生が温かく歓迎をしてくれました。トイレが水洗なのに驚きました。
食事の前にお祈りをしてから食べました。コンクリートの上に座りそこで食事をしました。食事が終わると皆で歌を歌ったりしたのが印象的でした。ご飯のほとんどがスパイシーでした。
タイは微笑みの国と言われるだけあって皆、笑顔が素敵で明るくとても元気でした。キャンプでは3つの班に分かれて(建設・食事・学校に来た子ども達の世話)作業を行い、私は食事と建設を担当しました。
食事班は肉や野菜を切り、炭を熾して調理しました。味見をしたり、炭を加えたり、そこでタイ語を教わったり、あだ名を付けたりしました(ちなみに私はソム・チャイです)。ほとんどタイ人学生がやっていましたが、1日だけ日本人だけでカレーを作りました。とても好評でした。
建設班はセメントを作るために石や砂、セメントの素と水を混ぜ作りました。そのセメントをバケツで運び壁に流し固めていくという作業で基礎を作っていき、ブロックを積みそれをまたセメントで固めていくという作業でした。20分ごとぐらいに「休んで良いよ」と言われるのですが、あまり休んでいると、ただのお客になってしまうので出来る限りの手伝いはしました。
作業中に大変だったことは「言葉」でした。英語が解る人もいましたが、私は英語に自信が無いときにはジェスチャーでなんとか伝えました。
私がこのタイ・ヴィレッジキャンプで得たことは他人に対する感謝の気持ちと分け隔て無く相手を迎え入れることの大切さです。そしてこのキャンプで同世代のタイ学生と出会えたことはとてもすばらしい事だと思います。
何故なら同じ年くらいの学生が「やらされている」というより、一つの目標に向かって楽しみながら一生懸命にボランティア活動に取り組んでいる姿は、私自身も「負けてられない」という気持ちになりました。
不安を抱えたまま立ち止まっては、何も生まれないということを実感しました。行動することが大切なのだと確信しています。これからは留学という目標に向け、自信を持ち語学力のアップのためにTOEICの講座を受け、今まで以上に新たな気持ちで日々努力、日々精進していきたいと思います。
最後に国際センターの皆さん、大阪国際大学、羽衣大学、バンコク大学の先生方、バンコク大学の案内してくれた皆さん、ビレッジキャンプの皆さん、本当にありがとうございました。
(国際学部学生 2008年入学)
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