去る2月29日、ワークショップ「学生からみたよりよい国際学部について」が開催されました。
趣旨は、タイトルそれ自体が物語っています。よりよい国際学部を作るために、学生の声を聞こうということでした。当日は学生4名、教員5名が参加しました。
最初にコーディネーターの三輪先生から、意見を集約する手法としてKJ法の説明がありました。それから学生チームと教員チームに分かれて、よりよい学部を作るために意見を出し合いました。それぞれ2チームの意見を最後に集約して、プレゼンテーションが行われました。もちろん熱のこもった質疑応答も行われました。
ワークショップは、午前10時から午後6時までという8時間にわたる長丁場となりました。参加してくれた学生たちが、不平を一言もいわず最後までつきあってくれたこと、それだけでなく、ネガティブな個人攻撃がなく、積極的な意見を熱心に提示してくれたことは嬉しい限りでした。
さらにワークショップを通じて、学生と教員の視点の違いが明らかになったことも印象的でした。
学生側は「もっと向上意欲のある学生に力を入れた国際学部であって欲しい」という意見でした。教員側の発表では、「できない学生ができるようになるためにはどうすればよいか」という視点がくっきりと出ました。
このワークショップでは、できない学生に焦点を当てている教員の取り組みが、がんばろうとする学生たちの向上意欲を減退させていくことになるかもしれないことが分かりました。このことを、私たちの今後の取り組みのさいに、考慮しなければならないと思いました(広野)。
【学生チームの発表骨子】
・学生が求める魅力的な学校づくりをする
学生が誇りに思える学校づくりをする
大学のブランド力を高める
・国際学部のあり方
国際学部の授業内容を改善する
国際的な交流をする
国際的な視野を広げる
学費は留学費込みにする
・一人一人思うことがある
大学での生活にみんな差がある
大学生としての意識に差がある
学生の集中力が欠けている
学校側の対応が悪い
授業評価を見直す
・義務と権利の両立
先生方の規制に対する意識
ゴミはゴミ箱へ
設備をよりよく使おう
すべての教室はカードで入室チェック
・学生は、国際学部とは何かを求めている
【教員チームの発表骨子】
・学修を促す
健全な暮らしのリズムを作る
出席を大切にする
教員相互間で良い授業をする工夫をする
・大学内外のリソースの活用
学生教員の交流を強める
大学の環境を生かす
・人間形成を行う
いろいろなことに目を向ける
相手を見ながら行動する
自分を理解する
・就職を促す
社会で通用するマナーを身につける
就職に強い学生を作る
一般社会とのコネクションを育成する
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