川尻 浩之
僕が学んだ頃の国際学は、現役大学生が学んでいる国際学とは全く別物なのだろうと思うことがあります。そう思う理由は、僕が学んでいた十数年前とでは、世界が変わっているからです。国際学とは、諸国の歴史や文化、経済などを学ぶ。そして日本と比較することで、諸国についてはもとより、日本についても、もっと深く学んでいく。これが国際学だと思うんです。
だからといって、僕が4年間を費やして学んだことが無駄だとは、まったく思いません。10代後半から20代前半という多感な時期に、世界情勢を知っておくことは重要だと思います。それに自分自身が学んだことを基礎として、変化する世界情勢を大学卒業後も注視し続ければ、新しい事態にもある程度対応できるはずです。
例えば、ある国で事件が起きる。その国の歴史は?経済情勢は?とあらゆるところからアプローチして、なぜこのような事件が起こってしまったのか?そして日本で同様な事件が起きるだろうか?とついつい考えてしまうことがあるんです。こういった考え方ができるのは、大学4年間、国際学部で学んだおかげだと思っています。
また大学では勉強以外にも、大切なことが学べます。それは人との出会いや繋がり、そしてお酒を飲む機会に恵まれることです。これから社会に出て行くことを考えると、飲める飲めないに関わらず、酒の席は必要不可欠なものです。だから大学時代に酒の席へ積極的に参加して、予行演習をすることをおすすめします。お酒を通してコミュニケーションを図ると、本音を語ることができ、相手の本性が分かり、さらなる友情を深めることができます(たまに友情が壊れることもありますが…)。
大学を卒業して10年がすぎた今も、先生や友人と飲み会をしています。一生つきあっていくだろう、このような人たちと出会えたことを本当にありがたく思います。みなさんも勉学はもちろんですが、飲み会にも励んで、たくさんの人と出会い、そして友情を育んでください(ただしお酒は20歳を超えてからにしましょう!!)。
(会社員 1997年卒業)
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