岡城光代
「小さい頃、いつも私の後ろに隠れて、モジモジしていたあなたがねぇ…。」
実家からの電話でしばしば母から言われる言葉です。私は今、料理教室で料理を教えています。多くの人たちと接し、大きな声で授業をしている私の姿は、母にはギャップがあるようです。
国際学部と料理…。一見、何の繋がりもないように思われるかもしれませんが、決して方向転換ではありません。大阪学院大学国際学部で学べたからこそ、今の私があるのです。柔軟性のある学部で、自分の興味・関心のあることを枠にとらわれずに思いきり学ぶことができて、本当によかったと思います。
私は、高校生の時、「文化」を学びたいと思い、大阪学院大学国際学部を志望し、入学しました。大学では、幅広く基礎を勉強すると同時に専攻科目では、自分の関心のある文化を選択しました。
世界を見るために、まず、自国を知ろうと、日本文化を学びました。ゼミナールでは、さらに絞り込んで、ずっと興味のあった食文化をテーマとし、「お雑煮」について研究しました。興味・関心は、ひとつのことからどんどん枝葉のように広がり、日本の食文化→世界の食文化→食材・調味料・組み合わせ・栄養→フードコーディネート→調理へと繋がってゆき、現在に至ります。
特にゼミナールで身につけたことは、私の基盤となっています。大きく影響を受けたのは、次の3項目です。①方法論②発表を通してのコミュニケーション③枠にとらわれない自由な研究。
まず、①自分のテーマについて調べるための方法論を学んだことによって、自分の目標に辿り着くには、どのように進めてゆけばよいのかを考えることができるようになりました。②ゼミ生各自のテーマでの発表を通してのコミュニケーションにより、自分を表現し伝えるということ、また、人から学ぶということはどういうことなのかを感じとることができるようになりました。③枠にとらわれず自由に研究できたことは、発想を豊かにし、自分で考える面白さを知ることとなり、粘り強く考えることもできるようになりました。
今考えると、積極的に学ぶ姿勢、前に進む姿勢というのは、あの頃から、よりいっそう強くなっていったように思います。そして、卒業後も、いろいろな場面で、これまで学んできたことを繰り返し実践し、積み重ねることで、しっかりとした土台が築き上げられてきているように感じます。それがまた、自信にもなっています。
この先も夢に向かって、粘り強く、一歩一歩着実に実現してゆきたいと思っています。難しいことも多くあると思いますが、大阪学院大学国際学部で学んできたことを自信に、頑張ります。
「大丈夫、私には、しっかり学んだ土台があるから…。」と。
(フードコーディネーター 1997年大学院修了)
お久しぶり、頑張ってますか?
読ましてもらいました。みっチャンらしいですね、
投稿情報: のん | 2009/05/24 00:25